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「この2年間の屈辱を晴らす」 春夏連覇狙う横浜、“2年連続主将”阿部葉太が忘れぬ夏の記憶と渇望「どんな手を使っても…」

高校野球の第106回全国選手権神奈川大会(7月7日開幕)の組み合わせ抽選会が14日、関東学院大学で行われた。秋、春に続く日本一がかかる第1シードの横浜は、7月11日の2回戦(サーティーフォー保土ヶ谷球場)から登場し、荏田と横浜氷取沢の勝者と対戦する。阿部葉太主将(3年)は「どんな手を使ってでも勝ちたい」と3年ぶり夏の甲子園への欲求をうかがわせた。7月7日に開会式が行われ、9日から試合が開始、27日に決勝が行われる。

組み合わせ抽選会を終え、握りこぶしを作る阿部葉太主将【写真:編集部】
組み合わせ抽選会を終え、握りこぶしを作る阿部葉太主将【写真:編集部】

神奈川大会組み合わせ抽選会

 高校野球の第106回全国選手権神奈川大会(7月7日開幕)の組み合わせ抽選会が14日、関東学院大学で行われた。秋、春に続く日本一がかかる第1シードの横浜は、7月11日の2回戦(サーティーフォー保土ヶ谷球場)から登場し、荏田と横浜氷取沢の勝者と対戦する。阿部葉太主将(3年)は「どんな手を使ってでも勝ちたい」と3年ぶり夏の甲子園への欲求をうかがわせた。7月7日に開会式が行われ、9日から試合が開始、27日に決勝が行われる。

 戦いの行方を左右する抽選会。集まった172チームの代表者が終始、緊張の面持ちで抽選に臨む中、阿部は常に冷静さを保った。「どこが来てもいい。抽選が引かれていくのを待つだけでした」。春夏6度の甲子園Vを知る超名門としての余裕を垣間見せた。

 チームが招待試合で石川遠征中、阿部は残って抽選会に臨んだ。第1シードのため、トーナメントの番号も事前に決まっているが関係なし。「自分がキャプテン、自分のチームとして挑む大会なので、しっかりと自分が行くという思いでした」。阿部を含む3年生がチームとして戦う最後の大会。懸ける思いは強い。

 新チームとなった秋季県大会から明治神宮大会、センバツと日本一を達成し、公式戦27連勝と絶好調だった横浜。だが、春季関東大会の準決勝で専大松戸(千葉)に3-4で敗れた。「負けたときは落ち込んだ部分もある」と本音をこぼしつつも、「次の日から夏に向かっている。そんなに引きずってはいない」と影響なしを強調した。

 昨夏、阿部は2年生ながら異例の主将に抜擢された。当初はチームを引っ張ることにいっぱいいっぱいになっていた部分もある。それでも今では「自分のプレーにも集中しつつ、全体を救うプレーもちょっとずつできている」と“2年連続主将”に自信をのぞかせた。

 夏は2年連続決勝で敗戦。2023年は慶應に、昨年は東海大相模に、どちらも終盤に逆転負けを喫している。阿部は「忘れていない。この2年間の屈辱を大会で晴らしたい」と夏3年ぶりの聖地へ、必勝を誓う。「どんな形で、どんな手を使ってでも勝ちたい」。同じ轍は3度も踏まない。主将の顔には自信が満ち溢れていた。

(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)

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